ご挨拶

小泉 創
オウム真理教のサリン事件から25年がたちました。日本中を揺るがしたあの大きな事件でさえも、いまの若い世代にとっては遠い日の出来事です。しかし、異端・カルト問題がなくなったわけではありません。さらに巧妙に、新しい手段も用いながら迫っています。
若者たちには大学のキャンパスで信頼できる友人を装い、SNSなどを利用しての勧誘が行われています。
また、生きていく上での問題に直面した人にも、自分たちの教えですべて解決されるように信じ込ませ、心をコントロールしようとする者たちがいます。
また、異端・カルト問題は、もうすでに信仰を持っている人にとっても、信仰に関心をもっていない人にとっても、無関係なものではありません。そして身近な人が、いつその被害に遭うかもわかりません。キリスト教会の中にも偽りの教えや団体が入り込もうとしている現実があります。
「にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである。」(マタイによる福音書7:15)
日本イエス・キリスト教団には、長い間、異端・カルト問題にかかわってきた牧師・信徒・教会があります。この問題に関心をもち、悩んでおられる方々にとって、何らかの助けとなることを願い、異端・カルト団体についての情報提供と、相談受付をしていきます。身近で見聞きした問題、疑問に思っている団体、教えなどがございましたら情報をお寄せ下さい。
不健全な教えに迷う人が一人でも多く、そのところから立ち返ることができますようにお祈りしています。